島野研究室では、レーザー光を用いて固体中の電子の集団に創発する量子現象の探求、新たな素励起(粒子)の探索、未知の量子相の探求を行っています。固体中のマクロな量子状態を光で制御する、さらには光で新たな量子相を創発させることを目標としています。 対象は超伝導体(銅酸化物高温超伝導体、鉄系超伝導体、金属超伝導体)、強相関電子系、半導体電子正孔系、ディラック電子系等多岐に亘ります。このために、可視光の超短光パルスからテラヘルツ波と呼ばれる波長0.3 mm程度の電磁波パルス領域にわたる広い光子エネルギー範囲の先端光源開発、非線形レーザー分光法、超高速時間分解分光法などの観測技術の開発を並行して進めています。